上図は高速道路上のトンネル出口付近に設置された電気室から道路管理車両が出入りするシーンを再現したものです。
このような場所で道路管理車両が電気室から本線に合流する際に、トンネル内を走る車両が見えづらく、タイミングを誤って本線に出てしまうと一般走行車両との接触・追突事故の危険性があります。
運よく衝突を免れても、一般走行車両のドライバーから「急に車が飛び出してきた」といったクレームにもつながりかねません。
《問題点》
こんな場所でも...
また、高速道路上の管理事務所付近の道路の線形が上図のようになっている箇所だと、同じく走行車両の接近が直前まで視認できず、管理車両の出入りの際には注意を要します。
冬季の除雪車両のような加速力のない車両が本線に合流する際には危険が伴うため、人を立たせて接近車両の有無を確認する必要があり、人手不足の中で余計に人工が割かれてしまうといった問題も生じています。
NOTOが提案する新しい安全対策
車両注意喚起装置とは、レーダーで走行車両を検知し、レーダーと標示機(警告部)が無線通信で連動、ランプを点灯させて接近車両の有無をお知らせする安全対策製品です。
車両注意喚起装置は設置箇所によって2タイプをラインナップしております。
トンネル出口付近に設置されている電気室からの管理車両・工事車両の本線合流をアシストする製品です。
①トンネル内に設置されたレーダーが走行車両を検知します
②レーダーと標示機間で無線通信を行い、車両を検知したこと伝える信号を標示機に送ります
③信号を受け取った標示機が一定時間(数秒)点滅発光し、接近車両がいることを注意喚起します
<機器構成>
・標示機 ×1台
・中継機 ×1台 ※現場の通信環境によって中継機の台数は増減します
・レーダー ×1台
インターチェンジタイプは高速道路上の管理事務所から本線合流する際に、付近のランプの線形が悪く、走行車両の有無を視認できないような箇所に設置します。
レーダーで走行車両を検知すると管理事務所出入口に設置された標示機が点滅発光し、接近車両がいることを注意喚起します。
※右動画は旧外観
導入箇所:東日本高速道路株式会社 関東支社 高崎管理事務所 沼田IC
《お客様のお声》
冬季の雪氷対策車両が出入りする際に、元々は人を1人立たせて接近車両の有無を確認していたが、人手不足が進む中でそこに人工を割くのが難しくなっていた。そんな時に能登に相談してみたところ、既存技術の応用で対策製品を製作できると回答をもらい、導入に至った。
導入当時は雪氷対策車両の出入りにかかる人工削減と安全性確保のために設置したが、現在では他部署や警察、協力会社など管理事務所を出入りするすべての関係者から「とても助かっている」とのご好評の声が上がっている。